株式会社ニッシン|歯科模型・歯科材料のトップメーカーとして歯科学教育から臨床まで歯科医療をサポート

ニッシン75周年特集

MESSAGE

創業75周年を迎えて

皆様のおかげを持ちまして、当社は創業75周年を迎えることができました。

 

ひとえにこれまで当社に携わっていただいた取引先様、仕入先様、社員の皆様、また当社の製品をご愛顧いただいておりますお客様、皆様方に感謝を申し上げます。思い出しますと創業60周年の時、それまでの歴史を皆様と共に振り返る機会をいただき、それから早いもので15年が経過しました。

 

その間に当社の創業初期から支えていただいた方々、その後の社業発展に寄与された方々が少しずつ世代交代される中で、これまで諸先輩が大切に築いてこられたことを、これからの将来を担っていく方々にしっかりと伝えていくことが重要だと考えています。

改めて当社の歴史を振り返りますと、創業から30年間は「がむしゃらに進んだ時代」、その後の30年間は「成長と成熟の時代」、そして今、まさに歩んでいるのは「世代交代を図ると共に新しい世界を切り拓いていく時代」であると感じています。

 

最近では、社会の様々な分野でいわゆる「DX(デジタルトランスフォーメーション)化」が進んでおります。

当社を取り巻く環境にもその波が押し寄せていますが、ただ単にデジタル化することが「DX 化」ではなく、諸先輩が築かれてきたアナログ技術とデジタル技術をうまく融合させ、“新たな付加価値”を創造することが、これからの当社の進むべき姿であると感じています。

株式会社ニッシン 代表取締役社長
横江 浩司

HISTORY

ニッシン75年のあゆみ

1908年

創業者誕生

創業者 佐竹 義昌(さたけ よしまさ)

 

高知県高岡郡窪川町(現在の四万十町)にて地元の高岡神社の神主の一人息子として誕生。

 

神主とは違う道を歩み、歯科医院へ就職。

1937年

歯科技術との出会い

その後、各地の歯科医院を回って修行し、技術を磨く。
1937年(昭和12年)京都の陶歯製造メーカーに入社。
さらに技術、ノウハウ、専門知識を身につける。

 

歯科材料技術の変革期 陶歯 → アクリル樹脂へ
佐竹は、アクリル樹脂による人工歯の研究開発に従事した。

1948年

起業

1948年(昭和23年)11月3日 京都市南区にて「日進歯材研究所」創業。

 

社名の由来
「Up To Date(日々進取の気性)」

完成版 第1号

1957年

歯科実習用模型の開発

1957年(昭和32年)頃より歯科実習用模型の製作依頼がくるようになった。

 

その目的
① 歯や顎の解剖学的理解を三次元でしたい
② 臨床実習までに模型で実習をしたい
③ 既成の模型があれば、学内での教材用の模型作りの手間が解消される

 

模型の製造方法の研究を開始

プロトタイプ 第1号

亀岡工場

1962年

量産化に向けて

世の中は、高度経済成長の時代。
歯科材料、歯科模型の量産化への対応 → 生産拠点の拡張

 

1962年(昭和37年)滋賀県今津町に「有限会社今津化学工業所」(後の今津工場)設立

 

1963年(昭和38年)京都府亀岡市に亀岡工場 設立

 

京都の本社工場が
日本工業規格JIS表示許可を取得。 

今津工場

1973年

“ニッシン” ブランドの強化

社名を変更。
1973年(昭和48年)6月「株式会社日進歯材研究所」から
「株式会社ニッシン」へ

 

同年11月に京都の本社ビル新築。

1984年

~さらなる事業発展~海外進出の本格化

1980年代より歯科模型の海外市場への輸出を本格化した。

 

1984年(昭和59年)頃よりヨーロッパ市場、米国市場への販売を強化。

1985年

ネイル事業への進出

歯科材料・歯科模型に次ぐ、3本目の柱を目指して新たな一手。佐竹俊郎社長が就任直前に米国のネイル市場を視察。歯科技工材料とその技術の応用。

 

1985年12月「スペースネイル株式会社」設立。

 

ネイリスト養成スクールの開校。
業界団体「日本ネイルケア協会」創立 等。

1996年

中国工場の開設

さらなる事業発展のために新たな販売市場の掘り起こしと製造効率化とコスト削減を図る必要性。

 

1996年9月 中国・昆山市に「日進歯科材料(昆山)有限公司」(通称 NIDEC)設立。

 

ニッシン製品の現地生産と現地市場への販売へ。

 

「ニッシンの企業文化を現地スタッフとともに作り上げたい」(佐竹社長 談)

竣工当時のデンタルマテルアルFC

2000年

新工場竣工とISO認証取得

国際的な品質基準への対応が必要。ISO(国際標準化機構)、GMP(医療用具の製造管理及び品質管理規則)への適合。それらの規格に準拠した新工場の建設着手。

 

2000年(平成12年)11月 亀岡市旭町樋ノ口88に新工場

「デンタルマテリアルFC」竣工。

※同年 今津工場閉鎖(38年の歴史に幕)

 

2002年(平成14年)12月 ISO9001(2000年度版)の認証取得

 

2005年(平成17年)5月 ISO13485(2003年度版)の認証取得

 

2010年(平成22年)12月 デンタルマテリアルFC増築

メキシコ工場

2006年

さらなるグローバル化

2008年(平成20年)マレーシアオフィス開設 ~東南アジア・オセアニア地域への営業強化

 

2010年(平成22年)中国・昆山第二工場を開設 ~生産力強化~

 

2012年(平成24年)10月 メキシコ・モンテレイ市に「Nissin Dental Products de MÉXICO, S. de R.L. de C.V.」(通称 NIDEM)設立 ~メキシコでの歯科模型製造と北米・中南米への営業拠点~ 翌年1月操業開始

 

2016年(平成28年)9月 昆山工場開設20周年

昆山工場20周年記念写真

2006年

歯科医療のデジタル化への対応と新たな営業展開

2006年(平成18年)4月 株式会社アイキャスト 発足 ~歯科技工材料・機器の新たな営業・流通展開へ(ディーラーへの直接営業開始)
・新しい義歯材料販売開始(ノンクラスプデンチャー:エステショット)
・CAD/CAM関連商品の企画・販売
・ドイツBEGO社製品の輸入販売開始

 

2014年(平成26年)7月 合同会社ベレッツァミリングセンター 設立 ~CAD/CAM技術による歯科技工センター事業の開始~

 

2020年(令和2年) 7月  株式会社ベレッツァミリングセンター 設立 ~合同会社から株式会社への事業継承により基盤強化

2018年

新しい教育教材を目指して

2018年(平成30年)10月 「Nissin Dental Products Europe B.V.」 Start!!(オランダ アムステルダム)

 

歯科用デジタルシミュレーター事業開始

増築後のデンタルマテリアルFC

2019年

事業基盤の再編とさらなる強化

2010年(平成22年)3月 亀岡 デンタルマテリアルFC増築工事完成 ~新しい管理事務所とショールームを兼ねた研修室の設置

 

2019年(令和1年) 8月 亀岡デンタルマテリアルFC敷地に新倉庫完成 ~国内外を通じた物流機能の強化~

 

2019年(令和1年)11月 メキシコ工場の操業を終了、営業機能に集中へ ~国内外の製造体制の再構築とグローバル市場への対応強化

 

2020年(令和2年)6月 本社社屋の建替工事完了 西日本営業所を移転

 

2020年(令和2年)10月 東日本営業所を御徒町から浅草へ移転

 

2023年(令和5年)1月 タイオフィス開設(バンコク)

 

2023年(令和5年)6月 マレーシアオフィス営業終了

 

~新たな営業活動の拠点整備~

完成した本社社屋