発育段階においてそれぞれ特長をもち、その段階に合わせた処置方法が必要となる小児歯科。その処置のためには、その後の発育を考慮したテクニックを修得する必要があります。それらの修得には、形成時のハンドリングなどの理解のため、基礎的なテクニックを一貫して実習することは欠かせません。小児モデルシリーズは、様々な分野の処置が必要となる小児実習のため、色々な発育段階に変化でき、その段階と症状に合わせた実習が可能なモデルや歯冠修復実習に特化させたモデルなどがあり目的に応じた選択が可能です。
※人工プラークなどと組み合わせて実習する場合
[右側上顎E,D,C][左側上顎A,C,E][右側下顎D]では形成に適した切削性を持った模型歯により、切削感を体感しながら様々な修復物を想定した形成方法を実習することができます。また、形成後の既成乳歯冠の調整・装着までの一貫した実習も可能です。
[右側上顎E,D,C][左側上顎A,C,E][右側下顎D]では、2級や3級レジン修復などを想定した実習が可能なよう、切削性を持った模型歯を装着しています。また、ラバーダムも装着することができ、マトリックスバンドやウェジなどを用いた実習を行うことができます。
[左側下顎E]には、歯髄を想定した軟組織を付与した模型歯を装着しているため、歯髄切断を想定した実習が可能です。また、歯根部を透明としているため、糊剤貼付や仮封後の状態を容易に確認することができます。
[左側上顎D][右側下顎E][左側下顎D]には、天然歯を複製した模型歯を装着し、抜歯実習が可能です。また、その下部には歯胚を想定した模型歯を埋入しており、歯根と歯胚との位置関係や解剖学的な歯根形状を理解することができます。
[左側上顎D][右側下顎E][左側下顎D]に欠損プラグを用いることで固定性や可撤性の保隙装置の製作実習が可能です。また、その下部には歯胚を埋入し、保隙の必要性を理解しやすいようにしています。また[右側上顎A][左側上顎A]にも欠損プラグを装着することができます。
予防填塞実習を想定し、ラバーダム装着が可能なようソフトタイプ粘膜を装着し、第一大臼歯の小窩裂溝を複雑で深い形状としています。また、模型歯を交換することで萌出状態を変えることができるためセメント系やレジン系の填塞も可能です。
IIC期では、萌出途上の第一大臼歯への歯みがき指導を想定した実習を行うことができます。また、[右側上顎D][左側上顎D][右側下顎D][左側下顎D]を欠損プラグに[右側下顎1][左側下顎1]を乳切歯に交換することでIIA期を想定した実習も行うことができます。